大黒堂(お香講座開催場所)のご紹介

大黒堂 妙香寺

 お講座を開いている場所は、妙香寺の本堂の横に建てられている大黒堂です。
どのお講座も、清浄なる和の香りを、ご自分のお気に入りの香料をお選びいただき、じっくり楽しみながら丁寧調合していきます。

 さて、今回はその大黒堂について、ご紹介します。
日蓮宗本牧山妙香寺には、本堂に日蓮上人がいらっしゃる本堂の他、大黒天、毘沙門天を安置させていただいている、この小さな大黒堂が建てられています。

太平洋戦争の横浜大空襲でお寺は燃えてしまったため、戦後立て直し、大黒堂は築70年近くとなります。ですが、お講座でメインで使っているお部屋は先の東日本大震災での土砂崩れでお堂が一部崩壊したため、改築して公開された綺麗なお部屋です。
(が、さすがに古い建物なのでお堂はあちこち隙間風あり、虫さんいるの、冷房暖房効きにくいの三拍子そろってますがそれもまた楽し!!えっ??)

では、さっそく中に入ってみましょう!!

大黒堂内部

入って正面には、大黒様他、仏様(仏様の写真はNGになってます)がいらっしゃいます。
左のスペースの比較的新しいお部屋が講座の場所になります。

大黒堂内お講座場所

大黒様は日本でお馴染みの財富の神様。七福神のお一人ですね。
大黒天はインドヒンズー教シヴァ神の異名で、これがのちに仏教に取り入れました。
実は元は憤怒相をしたちょっと怖いお顔なんだそう。
日本には密教の伝来とともに伝わり軍神、戦闘神、富貴爵神とされましたが、中国において3つの性格のうち財福を強調して祀られていたものが日本に伝わり、その後真言宗、天台宗で信仰されるようになりました。

最澄が毘沙門天、弁財天と合体した三面大黒を比叡山延暦寺の台所の守護神として祀ったのが始まり。のちに大国主命と習合したのです。

 室町時代になると日蓮宗においても盛んに信仰されたそうですよ。
実は妙香寺は今は日蓮宗のお寺ですが、元々は814年に真言宗弘法大師(空海)が開祖の真言宗のお寺です。
ただ、少なくとも、関東大震災、そして太平洋戦争と2回は失火にあい、いろいろな記録が燃えてしまい残っておりません。。
そのため大黒様や毘沙門天様がいつの時代かはっきりとはわからないのです。

 今回のことで大黒様について調べていくと大黒様が真言宗で信仰されていたり、其ののち日蓮宗で信仰されていたと書いている記述をみると調べてお寺の大黒様はどっちの時代かしら??と想像してにやにやしてしまいます。
 近いうちに本堂の日蓮上人像も含めて、専門の先生に鑑定をお願いするとのこと。
結果が楽しみです。

 さて、このお堂はとても静かなところです。
忙しい毎日、たまに喧騒から離れて心静かにお香作りをすると不思議な力のある香りに癒されることでしょう。
時間が経つとまた変化をするお香の魅力、あれこれ香料を選ぶ楽しさ、良き薫りの中で黙々と集中する時間、、、

 お時間があればお講座の後に本堂へご案内させていただきます。
贅沢なご褒美タイムを是非ご体験くださいませ💛

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